志賀原発1号機は福島第一原発を同じマークⅠ型

志賀原発1号機は、第一次公開ヒアリングが86年9月、原子炉設置が許可され
たのは88年8月、着工はその年の12月と、チェルノブイリ後に建設された
比較的新しい原発なのに、格納容器は福島第一原発と同じマークⅠ型です。

マークⅠ型の問題については、8月にNHK・ETV特集でとりあげられて
いました。この番組を見ると、チェルノブイリ後に建設が始まった原発で、
なぜマークⅠ型格納容器が採用されたのか、つくづく疑問を感じます。

 NHK・ETV特集(2011/8/14放送)
アメリカから見た福島原発事故 1(56.04)
http://www.dailymotion.com/video/xkjfd3_20110814-yyyyyyyyyyyyyyy_news

アメリカから見た福島原発事故 2(32.40)
http://www.dailymotion.com/video/xkjjkj_20110814-yyyyyyyyyyyyyyy_news

このETV特集に対して東京電力からコメントがあり、一部NHKからのお詫びと
訂正コメントがでました。これについて、後藤政志さんが解説、コメントを
しているので、こちらもあわせて ごらんください。
http://gotomasashi.blogspot.com/

実は番組内容に「えっ、そんなお粗末な間違いを・・」と驚くような事実
誤認があり、最初のほうはその説明です。
後半のベントに関する解説はやや技術的なことですが、これはぜひ聴いて
(見て)ください。

そういえば、3.11から間もないころ、「ベント」という言葉が繰り返されて
いましたが、私は「要するに、ガス抜きでしょ」と、アバウトな理解しか
していなかったのですが、この後藤さんのお話を聞いて、何がどう問題か、
ちょっと分かった気分になりました。

ちょっと古い報道ですが6月12日の福井新聞に、こんな記事がありました。
見出し:『ベントの放射性物質除去へ フィルター義務付け
     沸騰水型原発で保安院』
本文より抜粋:
「国が設置を義務付けの検討を始めた沸騰水型原発のベント配管の放射性
物質を除去するフィルターについて、同型の原発を所有するか、建設を計画
ている電力各社はそれぞれ「検討中」、「検討課題」と回答した。・・・
 北陸電力、中部電力は、排気する蒸気を水にくぐらせてから放出する
ウエットベントなどを念頭に「今のやり方が直ちに環境へ影響するわけでは
ない」と強調しながらも「福島の事故から新しい知見が得られれば、具体的
な対応策が」検討できるとした。」(ここまで、記事より引用) 

ヨーロッパでは設置されているというフィルターですが、日本の電力会社は
福島事故を体験した後も、すぐに設置しようという動きにはなっていません。

ABWRの2号機の再稼動だって許すわけにはいきませんが、「マーク1の1号
機は なんとかして このまま止めておかなければ。まして1号機でプルサ
ーマルなんてとんでもない」と、この番組を見てあらためて思いました。

なお、志賀1号機はマークⅠ「改良」型ですが、「改良」されているのは、
ドライウエルの体積が大きくなったーフラスコ型がダルマ型になったことだ
けで、圧力抑制プール(下のほうにあるドーナツ型の部分)の問題点は何ら
変わりありません。
9月18日に開催された原子力資料情報室の公開研究会で、かってこの格納容
器の設計に携わった渡辺敦雄さんにお尋ねしたところ、北陸電力が何か言っ
たら「設計した渡辺に確認した」と言いなさいとのことでした。
渡辺さんのお話では「日本の設計はGEの真似で、GEは設計にあたって地震で
事故が起こることは考えていなかったので、自分たちも地震による事故は考
慮せずに設計した」と、そのことに関しては良心の呵責を感じておられるよ
うでした。

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