放射能をたれ流す再処理工場

髙木章次さん制作のリーフレット
『北陸電力が志賀原発で計画している
プルサーマルを知っていますか?』、
ダウンロードできるようになりました。
ぜひご覧ください。

このリーフの真ん中、見開きページの右側にある再処理工場イラストには「全国の原発が出す1年分の放射能を1日で出す・・・六ヶ所再処理工場」と説明がついています。

これを読んで、「あれ?!この説明はちょっとオーバーでは?《原発1基の1年分を1日》ではないかしら」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも、この表現は けしてオーバーではありません。

再処理工場がたれ流す放射能量の多さを、よく《原発1基の1年分を1日で出す》という言葉で表しますが、これはかなり控え目な表現なのです。

《1年分を1日で》の根拠は、日本原燃や電力会社が国に提出した設置許可申請書に記載されている数値「年間管理目標値」に基づいています。

「年間管理目標値」とは、「1年間に放出する放射能量はこれ以下に抑えます」という基準の値です。この数値を比べると、再処理工場が1日に出す放射能量は、100万kW級原発1基が1年間に出す量に ほぼ相当します。

では、実際に海に流され、空に放出される放射能の量を比べると、どうなるでしょうか。

再処理工場のアクティブ試験が始まった2007年度に放出した放射能量(日本原燃が公表している数値)と原発が出す量を比べてみると、たとえば大気中に放出されたクリプトン85の場合、再処理工場が出したクリプトン85は、全原発から放出された希ガス(クリプトン85を含む)の合計の、なんと8万倍以上になります。《1年分を1日で》どころではない、とんでもない量の希ガスを空に出してしまうのです。試運転の段階でこれでは、本格稼動したらどういうことになるのか、考えるだけでも怖ろしくなります。

原発と再処理工場では放出される放射能の核種に違いがあるので、単純な比較はできませんが、とにかく、再処理工場からたれ流される放射能の量は《全国の原発が出す1年分の放射能を1日で出す》という表現がオーバーではないような、とんでもない量なのです。

クリプトン85のほか、海に流されるトリチウムの量もたいへんな量になります。

放出する放射能量の多さだけでなく、原発では考慮されていないプルトニウムにも「年間管理目標値」が設定されていたり、寿命がきわめて長いヨウ素129(半減期1700万年)が放出され周囲の環境中に蓄積されていくという問題もあります。

なお、放射能量のデータについては『三陸の海を放射能から守る岩手の会』のサイトを参考にしました。データを確認したい方は、こちらをご覧ください。
http://homepage3.nifty.com/gatayann/env.htm

このサイトのトップ・ページ右側に 「基本的な参考資料」のメニューがありま
す。その真ん中より下あたりにある「原発放出放射能を再処理工場は1日で放出
の根拠」を ごらんください。
http://homepage3.nifty.com/gatayann/basic12.html

この資料の中には、再処理工場の周辺環境の放射能汚染がすでに始まっている
ことを示すデータなども掲載されています。

再処理工場による放射能汚染に関しては、
「美浜の会」のサイトにも いろいろ資料が載っています。
トップ・ページの左側メニューで「六ヶ所再処理工場反対」をクリック
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/reprocess_room.htm

たとえば、
「余りに無謀な海洋への放射能大量放出」 07年11月21日
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/rokkasho_series3.pdf
「六ヶ所処理工場からの放射能の海洋放出すさまじい10月のトリチウム放出」
 10月2日は原発の濃度限度の約2800倍  07年12月3日
http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/tritium0710.htm
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