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プルサーマル申入れの直前、志賀1号機で 人為ミスにより制御棒の誤挿入事故

2010年7月12日 月曜日

事故が起きたのは 6月24日、6月28日に県と志賀町にプルサーマル申入れ、翌29日は株主総会でした。
2週間以上たった7月9日、定例の「マンスリーレポート」を公表。このなかに、6月中に発生した他のトラブルと並べて記載されているので、ここで初めて、制御棒の誤挿入事故が起きていたことが分ったのです。

北陸電力の「マンスリー・レポート」は こちらです。
http://www.rikuden.co.jp/mreport/index.html
一番下の 4.運転保守情報 の3番目に記載されています。
なんだか、目立たぬように、こっそりと出したような感じですね。

すぐに公表しなかったのは、『事故のレベルが、翌月に出す“マンスリー・レポート”に載せればよいものだったから』というのですが、「簡単な人為ミスが原因で、制御棒の誤作動が起こる」という沸騰水型原発の構造的な欠陥あらためて明らかになった、重大な事故ではないでしょうか。「放射能は漏れなかった」と、結果オーライで済まされては困ります。

1号機では、やはり定検中だった1999年6月18日、制御棒3本が脱落して臨界事故が起きています。このときは15分間にわたり、原発が制御できない状態になってしまったのですが、幸いなことに大惨事にはいたらず臨界状態は収束しました。

沸騰水型原発の制御棒は、重力に逆らって水圧駆動で下から押し上げて挿入します。バルブ操作を間違えると制御棒が抜け落ちたり、今回のように誤挿入されたりするのは、沸騰水型原発の構造的な欠陥というほかはないと思うのですが、「放射能さえ漏れなければ、安全上は問題ない」と済ませてよいのでしょうか。

99年6月に起きた臨界事故は、運転記録等が改ざんされ、2007年3月まで隠されていました。隠ぺいが発覚した後、北陸電力は再発防止策として「隠さない企業風土の構築」とさかんに言っていました。でも、制御棒の構造的な欠陥については抜本的な対策はとられず、結局は「バルブ操作で人為ミスをおかさないように」と現場の作業員に責任を押し付けているだけなのです。
(臨界事故隠しについては、こちらのリーフレットをごらんください。 http://nosikagenpatsu.net/sign/leaflet.pdf

「公表基準に基づいて公表しました」というけれど、「プルサーマル申入れ前に公表するわけにはいかない」と隠したのではないですか?しかも、参院選最終盤の7月9日(金)の夕方に公表するとは!

蛍光灯が切れても すぐに保安院に連絡しているそうですが、この件も原子力安全・保安院にだけは、速やかに連絡していたのでしょうか。
県がこの事実を知ったのは いつだったのでしょうか??

たぶん今月中には開催される予定の 次回の石川県原子力環境安全管理協議会(安管協)で、プルサーマル申入れの件だけでなく、この事故についても、しっかり協議してほしいものです。

この件に関しては、読売新聞・金沢版の記事が一番詳しかったようです。
以下が、記事の抜粋です。

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http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20100709-OYT8T01109.htm

原発トラブル1か月3件

志賀1、2号機 北電、人為ミスを陳謝

北陸電力は9日、6月分の「マンスリーレポート」を公表し、志賀原発(志賀町)で1か月に3件のトラブルが発生したことを明らかにした。うち1件 は、人為的ミスで制御棒が原子炉内に挿入されてしまった事案で、プルサーマル発電の申し入れ日(6月28日)の4日前に発生したが、公表基準に基づき、こ の日まで公表されなかった。

北電は「ヒューマンエラー低減活動をしている中での事象で、真摯に受け止め、基本動作の重要性を徹底していきたい」と陳謝した。レポートは県、志賀町と結んだ安全協定に基づき、毎月作成されている。公表レベルを重大度別に1~3に分けており、今回の3件のトラブルは全て 3(発生後、翌月10日までに連絡すべき)に分類されている。

人為的ミスによるトラブルは6月24日、1号機で発生した。定期検査で原子炉内の核燃料をすべて取り出した後、炉内に制御棒を出し入れする「水圧 制御ユニット」の試験を実施。しかし、前日の検査で社員が制御棒につながる弁を閉め忘れたため、制御棒1本が水圧で炉内に完全に挿入された。開放されていた弁には、「閉」状態を示す札がかけられており、試験の際には気が付かなかったという。 (以下略)

2010年7月10日 読売新聞)