半数致死線量範囲の広がりの詳細はここをクリック

北電本店に申入れ

2010年7月2日

株主総会のあった6月29日午後、《ストップ!プルサーマル・北陸ネットワーク》として、北陸電力の本店に『事前了解願いを撤回し、プルサーマルを断念すること』と求める申入れを行ないました。

6人までという人数制限で、「どんなに狭い部屋に案内されるのか」と、2006年3月に金沢地裁での勝訴判決後、“控訴しないでください”と申入れに行ったときに物置スペースのような狭いところに入れられたときのことを思い出していたのですが、なんと場所は本店の広~いロビーでした。ここなら、60人でも、160人でも入れます。「いくらなんでも、6人では」と実際には8人で入ったのですが、いったい何のための人数制限だったのでしょうか。

おまけに、対応した地域広報部副部長の上田氏は「回答は差し控えさせていただきます。申入れというのは受け取るだけのもの。皆さんのお気持ちは上層部に伝えます」と繰り返すばかり。(上層部というのは役員のことだそうです。)上層部に伝えるためなのか、せっせとメモはとっていましたが、こちらの質問には一切答えないのです。

参加者は志賀町らかも、隣接の羽咋市からも、そして富山の県議会議員もいたのに、本当に失礼な対応です。午前中の株主総会で答えてもらえなかった質問を「では午後の申入れで」と考えていたのですが、これではまったく話になりません。

前日の地元自治体への申入れでは、石川県の副知事も志賀町長も「住民に、十分に説明をしてほしい」と言っているのですから、「誠意をもって説明するべきではないですか」と問いかけても、「上層部に伝えます」と繰り返すだけ。「今でなくても、なんらかのかたちで回答してほしい」と言っても「回答するかどうかも答えられません」という有様。最後は、とにかく富山の平和運動センターが窓口になって、なんらかの回答をもらえるよう交渉を継続することになりました。

2008年2月、雪の降りしきる寒い日に、『北陸電力に原発運転の資格なし。志賀原発を動かすな!』北電包囲行動を行なったときは、申入れに対して、建物内には立ち入らせず職員通用口で対応したことと比べれば、「中に入れただけましだったのかも」と思って帰ってきたのですが、「北電の社長さんが石川県庁に出かけて行って、どういう対応を受けたのですか?県庁のロビーで“申入れというのは受け取るだけ、回答するかどうかも答えられない”と言われたのですか」くらいのことを、言ってもよかったかもしれませんね。

むなしいやり取りを予定の30分をこえて、40分くらい続けている間、外では富山の仲間たちが、マイクを使って道行く人々にアピールしながら ビラ配り。午前中の株主総会から参加した人にとっては、長い一日となりました。

以下は、提出した「申入書」です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~北陸電力株式会社 取締役社長 久和 進 様

ストップ!プルサーマル・北陸ネットワーク
共同代表:田 尻 繁、 盛 本 芳 久、 柚 木 光、 堂 下 健 一、 中 垣 たか子

2015年度までにプルサーマルを導入すると表明してきた貴社は昨日、石川県と志賀町に対し、安全協定にもとづくプルサーマルの事前了解願いを提出しました。久和社長は就任以来、人為ミス続発で定期点検に7ヶ月を要した2号機の「安定運転」の実績の積み重ねが第一と繰り返し述べており、営業運転開始からわずか4ヶ月余りでの申し入れは、安全無視、住民不在、極めて拙速な申し入れと言わざるをえません。エネルギー政策として意味をなさず、原発の危険性をさらに高めるだけのプルサーマルは絶対に認められません。下記項目について回答を求めます。



1.以下の重大な問題が山積する中、事前了解願いを撤回し、プルサーマルを断念すること。

2.貴社が現在保有するプルトニウムは、電源開発株式会社への譲渡分を差し引くと49kg、イギリスにある使用済み燃料が再処理されたとしても、あわせて150kg程度であり、他の原発のプルサーマル実施による年間プルトニウム利用量を下回ります。青森県六ヶ所村の日本原燃再処理工場の竣工見通しが立たない中、志賀原発におけるプルサーマルの見通しを明らかにしてください。

3.貴社のホームページではプルサーマルの安全性に関して、「ウラン・プルトニウム混合燃料は、基本的にはウラン燃料と差はありません」と書かれています。しかし、設計時に想定されていなかったMOX燃料を装荷することによって、原子炉を制御する制御棒の効きの低下や燃料棒破損など、様々な危険性が増えることは貴社も認めており、矛盾した記載です。MOX燃料とウラン燃料の違いを否定し、安全性論議を封印する姿勢は、臨界事故隠しで厳しく批判された貴社の安全軽視の体質と言わざるをえません。種々講じられる対策が妥当かどうか、さらには安全余裕が確実に削られる中で、果たして原発の安全が確保されるのかどうか、今後、国の安全審査の中でも議論されますが、この矛盾について貴社の見解を明らかにしてください。

4.使用済みMOX燃料の処理・処分方法が全く決まっていません。プルサーマルを見切り発車で実施した場合、使用済みMOX燃料は志賀原発敷地内で保管し続けることになるのではないかと思われますが、見通しを具体的に明らかにしてください。

5.貴社はプルサーマルを「ウラン燃料のリサイクル」と称していますが、プルサーマルでは使用済み燃料の中に含まれる1%のプルトニウムが利用されるだけです。そのために再処理やMOX燃料加工、使用済みMOX燃料の処理・処分などの巨大な施設を建設し、莫大なエネルギーが投入されます。リサイクルで資源の節約と言うからには、正味の資源節約効果を数値で明らかにしてください。

6.貴社はプルサーマルを「ウラン燃料のリサイクル」と称して、使用済み燃料の95~97%の再利用が可能としていますが、93~95%を占めるウラン238の再利用の見通しを明らかにしてください。                                            以上

タグ:

コメントをどうぞ